2016年8月10日水曜日

はり新の観光案内(ツバメの塒入り@平城京跡)

●「ツバメの塒(ねぐら)入り」をご存じですか。この時期だけ、4万羽のツバメが飛び交う様を見る事ができると聞いて平城京跡の第一次大極殿まで行ってきました。(あまりよい画質ではありませんが、動画に記録してみました → YouTubeツバメの塒入り


第一次大極殿
●市街地で子育てをしていたツバメも、8月初旬には全て巣立っていきます。今年は、当店の軒先でも2回に分けて合計9羽の雛鳥が巣立っていきました。子育てを終えた親ツバメや巣立ったあとのツバメは、他の仲間たちと一緒に河川敷や池、沼地のヨシ原などに集まり塒(ねぐら)をつくるようになるそうです。日が沈む頃になると数千、数万羽のツバメの大群が舞い飛び、一斉に舞い降りて眠る壮観な眺めを観察できるとか(→日本野鳥の会HPより)。この風景を一度見てみたいと思い、先日平城京跡まで行ってきました。

ツバメの塒入りには早すぎる時間に平城京跡に着いたので大極殿の周囲を散策してみました。第一次大極殿は朱雀門の真北約800mに位置し正面約44m、側面約20m、高さ約27mもあり平城京最大の宮殿です。天皇の即位式や外国使節などの面会など、国のもっとも重要な儀式のために使われていたそうです。
正面から見た大極殿

「第一次」と付くのは実は大極殿は二つあって、その最初の大極殿という意味です。740年に恭仁京への遷都時に新都へ移築された後、再び平城京へ戻ってきた時には少し東側に第二次大極殿が新築されました。今は、この第二次大極殿の基壇だけが復元されています。

南には朱雀門が見えます

 さて、日没時刻になると少しずつツバメが大極殿近くにあるヨシ原の上空に集まってきました。最初は2~3羽ずつ集合、という感じでしたがいつのまにか四方八方から数十〜100羽以上はいそうな黒い点の集団が高い鳴き声と共に集まってきます。10分もすれば上空はツバメに覆われてしまいます。
黒い点が全てツバメ
ツバメは群れを作らないので揃って飛行することはありません。個々がバラバラに、好き勝手に飛んでいる様に見えますが、飛翔力の高い鳥なので見ていて飽きませんね。集合から15分間ほどヨシ原の上空を飛び交った後、少しずつ低空飛行するツバメが現れてヨシ原に入っていきます。残念ながら、私のカメラでは暗い中でスピードのあるツバメを捉えきることはできませんでした。ツバメの塒入りは気候次第では9月上旬まで見ることが出来るとか。これも季節の風物詩ですね。機会があれば一度、ツバメの塒入りを御覧になってください。ツバメは暫くの間、この平城京跡で過ごし、充分に栄養を蓄えたツバメから南の国に飛んでいくそうです。

 帰り際にみた、ライトアップされた大極殿はとても綺麗でした。






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