2018年7月19日木曜日

はり新の観光案内(興福寺中金堂と鬼瓦/落慶まであと3ヶ月)

● 興福寺の中金堂再建も終盤。落慶法要は今秋10月7日〜11日、中金堂の一般公開は10月20日から。覆いが外されて姿を現した興福寺中金堂を撮影してきました。


興福寺には金堂が三棟(西金堂は失われたまま)ありましたが、その中心的存在の中金堂は七度の焼失・再建を繰り返してきたそうです。最後の再建は文政2年(1819)、幕府財政難の影響で限られた資金での再建となり、"仮堂"と位置づけられるものになりました。その中金堂仮堂も平成12年に解体され、今回念願の中金堂が再建されることになります。興福寺にとっては約300年ぶりの中金堂本格再建です。


覆いが外されて全容を現した興福寺中金堂
屋根上の鴟尾にはまだ覆いが掛けられています
右手の茂みの陰に奈良県庁が見えます

当店の女将曰く"平城京の大極殿にそっくり"(写真は大極殿)


平成12年までの中金堂("仮堂"と表記されています)

以前、再建工事中の鴟尾を撮影したものです

西側(南円堂近く)から中金堂を見てみます
写真右下に見えるのが若草山

この位置から裏鬼門の鬼瓦を確認できます
2015年4月 建設中の中金堂を見学したときの写真

中金堂を南東側(五重塔近く)から撮影
東面には足場が残されています
その後ろに仮講堂が見えます。仮"講堂"はこの中金堂が建つまでは仮"金堂"と呼ばれていました。

振り返ると東金堂があります
屋根の反りが優美ですね

応永22年(1415)に再建されたものです
こちらの鬼瓦はどうでしょうか(中金堂の撮影から脱線してしまいました)


東金堂の鬼瓦も迫力満点


東金堂鬼瓦をアップで


では五重塔の鬼瓦はどうでしょうか。中金堂再建事業が落ち着いたら、興福寺の次の大事業は五重塔解体修理のようです。

実は五重塔というものはとんでもなくタフな建物のようです。日本全国に高さ20mを越える五重塔は80以上ありますが、火災や落雷で焼失、倒壊した記録はあるものの地震で倒壊した記録は残っていないそうです(阪神淡路大震災や関東大震災で激震に見舞われた地域にも五重塔がありましたが、他の建物が倒壊しても五重塔は倒れませんでした)


五重塔初層 北西の瓦
立派ですねぇ

五重塔初層 鬼門方向の鬼瓦
迫力あります


南円堂の鬼瓦はどうなっているでしょうか?いつもたくさんの人で混雑している南円堂前ですが、この日は暑くて暑くてほとんど人が居ません。

南円堂には獅子鬼瓦


先の獅子と合わせて「登り獅子」と「下り獅子」
「阿形」と「吽形」、「静」と「動」

南円堂の屋根瓦・・、おもしろい・・

面白くなってきたので鐘楼も見上げてみます


鐘楼の上でも鬼瓦が目を光らせています

この日の奈良は最高気温が38℃でした
興福寺境内を15分ほどあるいただけで汗だくです
赤色の"のぼり"が余計に体感温度を上げてくれます
あっちっち〜、熱中症になる前に早く帰ります。

お地蔵さんも暑そう。参拝者がいないのでカラッカラに乾いています。お水をたっぷりと掛けてから、ならまちに戻りました。

中金堂の落慶法要は10月7日〜11日の5日間。一般公開は10月20日からです。落慶法要の期間、当店は特別な「かみつみち弁当」を御用意させていただきます。

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