2016年3月10日木曜日

はり新の周辺観光案内(東大寺修二会《お水取り》聴聞)

●東大寺修二会(お水取り)はお松明だけでは勿体ない。是非、二月堂の「局」に入って聴聞してください。

●東大寺二月堂修二会は、お松明、お水取りの名前でよく知られていますが「大松明のお祭り」と誤解されている方も多いと思います(私も子供の頃は"火祭りだ!"と思っていました)。また、13日未明に井戸から「水を汲み上げる」だけと思われている方も多いと思います。

 修二会の真の姿は、11人の練行衆が民衆の身代わりになって世の平和を祈願する大法要です。十一面悔過といわれる法会は火と水と光が織りなす神秘の行。神道的要素があったり密教的な要素があったり、古代ペルシャにおけるゾロアスター教の儀礼を髣髴とさせる場面があったり。これらに音楽性の要素の高いお声明が加わると聴聞する者は不思議な感覚に包まれます。
 

お松明が終われば是非、二月堂まで階段を登ってください。二月堂の東西南北にはそれぞれ「局」と呼ばれる畳敷きの小部屋があり、そこから格子越しに練行衆の所作を少しだけ拝見できます。(局の中では私語、飲食、撮影録音は厳禁なのでご注意ください。また、寒さも尋常ではありませんので、できる限りの防寒具を御用意ください) 

 練行衆のお一人がTwitterを通して修二会について説明されています。これは必見です → Twitter (修二会について・・)

2016年3月2日水曜日

はり新の周辺観光案内(冬の鹿寄せ)

 ●奈良の鹿愛護会による奈良の冬の風物詩「鹿寄せ」が始まりました。


「鹿寄せ」の場所には案内板
判りやすいですね
鹿寄せの場所は由緒あるクスノキの近くです



●奈良市観光協会主催「鹿寄せ」を奈良公園飛火野(とびひの)で楽しむ事が出来ます。先日、この鹿寄せに行ってきましたので少しご紹介させて頂きます。(月曜日はお休みです)

 一の鳥居から春日参道を東に暫く進むと右手に見えてくる広大な芝地が飛火野と呼ばれるエリアで、当店から徒歩約20分の距離。私は鹿寄せ開始10分前に到着しましたが、すでにチビッ子30人ほどを含む100人以上のお客様と鹿6頭が集まっていました。この鹿達は観光客には目もくれず愛護会スタッフの近くをウロウロしています。狙いはスタッフの持つ籠(それに一杯入ったドングリ)ですね。愛護会スタッフの方が諸注意に歩き回るのですが、常にスタッフのすぐ近くにいます。


 まず奈良の鹿愛護会の方が鹿の現状について説明されます。交通事故や食べてはいけないゴミ袋などを食べて死んでしまう鹿が絶えない、人間とのトラブルなど(詳しくは愛護会HPhttp://naradeer.com/ )。奈良公園の鹿は天然記念物です、飼い慣らされたペットではありませんので接し方にはそれなりの注意が必要ですね。

  一通りの説明が終わるといよいよホルンを吹き始めて鹿寄せの開始、集まった人はドキドキワクワクです。ホルンを吹いて秒たち10秒たち・・、みんな静かに待っています。スタッフが「あの辺り(林)から出てくるはずですよ」と説明された林に向けて全神経を集中しています。


 チビッ子たちが「きた!きた!」と騒ぎ始めるとすぐに、林から鹿が縦に並んで駆けだしてきました。四方八方から駆け寄ってくると思っていましたが、決まった方向から縦列で駆けて来るんですね。4班ほどに分かれて鹿たちは集まってきます。暫くして「なんで今頃・・」、って感じの出遅れた鹿も同じ方向から必死で駆けてきます。

宴が落ち着いた頃に駆け込んできた
"のんびり屋さん"チーム
 
 集まった鹿たちはご褒美のドングリを美味しそうに頬張ります。タイミング良く愛護会スタッフが鹿煎餅を販売してくれるので、そこで鹿煎餅を買うと一気に鹿たちの人気者ですね、これは凄く楽しい。鹿が少し怖い・・、って思われる方も多いようですが、ここでは愛護会スタッフが近くにいるので心強いでしょう。


 時間にすれば15分ほどの短いイベントですが、これだけの鹿が集まるところは滅多に見ることはできません。この時期、奈良にいらっしゃる方は必見です。


鹿に関することは何でも聞いてみましょう

愛護会スタッフさんの持つ籠には
ドングリがイッパイ。

【奈良大和路キャンペーン】2018年の鹿寄せは3月11日(日)まで