手向山神社の東側には若草山入山口の案内があります |
●近鉄奈良駅から地上に出ると駅前通(大宮通り)の先で芝生に覆われた若草山が迎えてくれます。高さ342m、広さ33ha、山全体が芝生でおおわれており、三つの笠を重ねたようなので三笠山とも呼ばれます。山の西側には奈良の街並みが広がり、すぐ南には霊峰・御蓋山(みかさやま)、東には春日山原始林を見ることができます。また、若草山の夜景は新日本三大夜景のひとつに数えられ、新しい人気スポットとして再認識されています。新春の山焼きで有名な若草山ですが、その芝は日本の固有種「ノシバ」で、近畿では若草山が唯一の自生地です。
若草山は、なだらかな三つの山が連なった形で手前の低い山から一重目、二重目、三重目と呼び、三重目の頂を若草山山頂と呼びます。山頂に行くには登山道を登る他、 車でドライブウェイを通る方法もあります。登山といっても30〜40分もあれば山頂に辿り着けるので、奈良市内の小学生は遠足で登った経験があります。
たった30〜40分の登山ですが、山頂からの眺めは素晴らしく、夕暮れ直後のマジックアワーに夕陽と鹿のコラボ写真を狙うカメラマンも大勢見かけます。
以下、写真にて若草山登山をご紹介させて頂きます。(9月中旬、南ゲートから入山した記録です)
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東大寺二月堂、三月堂が近くにあります。
是非、立ち寄っていただきたいと思います。 |
「若草山開山中」と確認できます(若草山の開山は3月第3土曜日から12月第2日曜まで)。こちらは大ざっぱな地図ですが、若草山と東大寺、春日大社、奥山原始林の位置関係を見ておくと良いと思います。 |
写真撮影の時は南ルートで登りました |
若草山登山には入山料が必要です。ここで登山ルートの簡単な説明を聞くことができます。 |
150円の入山料を払って南ゲートから入りました |
南ゲートを入ったところから見た若草山。芝の色と雲と空の色が気持ち良いですね。 |
南ゲート近くには草野姫命が鎮座する野上神社があります。1月に執り行われる「山焼き」の前に参加者一同が参列して、山焼きの無事終了を祈願する神社です。 |
野上神社の隣に鎮座するのは石荒神社。春日大社御造営の際に陰陽師がお祓いした場所で、火産霊神を祀ります。 |
入山南ゲートから一重目山頂までは階段が続きます。若草山登山で一番大変なのはこの階段です。一重目まで登ることが出来たら、その先の山頂まで比較的容易に登ることが出来ます。 |
若草山一重目から南を向いて撮影。写真中央は春日霊峰、御蓋山(みかさやま)。若草山は三笠山(みかさやま)とも呼ばれるので、三笠山(みかさやま)と御蓋山(みかさやま)が並んでいることになります。ややこしいです。 |
登山道には所々に石碑があります |
東大寺旧境内境界をしめす石碑がありました |
二重目から西向きに撮影しました。手前に小さく見えるのが東大寺大仏殿の大屋根。その先に奈良市の街並み、さらに先には平城京跡が見えます。写真奥に見えるのが大阪府との県境、生駒山。 |
所々に消火用の貯水缶があります |
山頂にある鶯塚古墳、古墳時代中期の前方後円墳です。清少納言の枕草子にある「みささぎはうぐひすのみささぎ、かしはぎのみささぎ、あめのみささぎ」の「うぐいすの陵」とは、この鶯塚古墳と考えられています。 |
帰りは北ルートで下山しました。 一重目から右に下ると北ルートです。 |
北ルート途中から大仏殿を間近に見ることができます。大きな建物ですね。奈良時代には今の何倍も大きな大伽藍が拡がっていたと想像するとワクワクします。 |
南ルートは階段続きでしたが、北ルートは緩やかな坂道が続きます。 |
出口専用ゲートから出ましょう。山頂でゆっくり休憩してもトータル2時間程の登山ですが、出口ゲートを通るときは日頃のストレスが吹き飛んで清々しい気分になっていることでしょう。 |
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