●奈良市陰陽町の鎮宅霊符神社で、ならまちアートプロジェクト「ボタン/雨」をみてきました。
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「ボタン/雨」
魚眼レンズで撮影してみました |
●いま、奈良町界隈では「東アジア文化都市」事業の一環として、ならまちアートプロジェクトが開催中です。7会場すべてが当店から徒歩で5分圏内にあるので、少しずつ見て歩きたいと思います。
今回、ご紹介する展示会場は陰陽町にある鎮宅霊符神社。『陰陽町』はガイドブックなどでは「いんようちょう」と呼んでいますが、昔から町に住む人は「いんぎょまち」と呼びます。奈良町一番の急勾配の坂道で、坂の途中には「奈良町からくりおもちゃ館」もあります。
かつて陰陽町には高畑方面、幸町などから集められた陰陽師が住んでいました。陰陽師というと"悪霊と闘う"というイメージがある様ですが、本当は天体観測を行い暦を作ることを生業とした人々の事です。陰陽町には陰陽師の神と仰がれる天御中主神を祀る神社が設けられ、今でもその境内からは暦を読むのに必要とされる北極星と北斗七星がよく見えます。
この鎮宅霊符神社で展示されているのは奈良県生まれの西尾美也氏の作品「ボタン/雨」。コンセプトブックによると『地域住民の古着から取りはずしたボタンをつなぎ、雨に見立てて神社に展示・奉納する。服の使い方や意味を変更することで、現代資本主義の目的合理的な行為を相対比する試み。』とのことです。こちらの展示作品は、背景となる空模様により違った雰囲気を感じさせてくれます。実際に見る前は"ボタンを連ねただけ"と考えていましたが、実際に見てみると全く違った雰囲気で、よい意味でとても不思議な作品でした。
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陰陽町の鎮宅霊符神社 |
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こちらの狛犬はネット上で「ひゃっほう狛犬」として有名です |
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これら「ひゃっほう狛犬」と似た狛犬が西大寺近くの神社にもあると聞きます |
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ボタンの雨 |
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お星様のボタンを発見! |
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クマさんのボタンも発見! |