2014年5月24日土曜日

はり新の周辺観光案内 〜興福寺の中金堂再建工事 上棟式〜


●本日5月24日、興福寺中金堂の上棟式が執り行われます。
興福寺伽藍の中心的建物である中金堂の本格的再建は約300年ぶりです。
奈良のランドマーク
興福寺の五重塔
猿沢池から見ると南円堂の横に
中金堂工事の覆い屋根がみえます
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奈良のランドマークとして有名な興福寺五重塔の横で、数年前から進められてきた中金堂の再建工事ですが、5月24日に上棟式が執り行われます。若草山の西南麓にある野上神社で無事を祈願して、中金堂で式典が執り行われます。

再建される中金堂は東西約36m、南北23m、高さ23m、創建時と同規模で天平様式にて再建されます。来年には一般募集で見学会が予定されているとか。平成30年の完成が楽しみです。




2014年5月22日木曜日

はり新のお料理 〜原木椎茸〜

当店では天麩羅に奈良南部・吉野産の原木椎茸を使っております。実はこの椎茸は吉野地方の気候が生み出した名品です。
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椎茸はその6割が水分なので、水の善し悪しが品質を左右する大事な要素となります。奈良県南部の吉野地方は日本一雨が多く、たくさんの雨がじっくりと時間をかけて山々の下を流れ、やがて湧き水として吹き出します。この良質で豊富な水を利用した産業としては吉野葛が有名ですが、椎茸栽培もそのひとつです。その椎茸栽培の盛んな吉野地方でも、さらに生育環境に拘る農園「新鮮しいたけおかもと」さんの原木椎茸を当店では天麩羅にしております。
                                  
                                       
岡本さんのHPによると、木の栄養だけで育つ原木椎茸には次のような魅力があるとか。

免疫機能アップ!◆骨を丈夫に!◆コレステロールを減らし血圧を正常に!◆食物繊維たっぷり!

南奈良・吉野地方自慢の原木椎茸を是非、御賞味ください。



2014年5月11日日曜日

はり新の周辺観光案内 〜奈良町からくりおもちゃ館〜

 ●当店から徒歩5分、昔懐かしのオモチャを無料で遊べる施設があります

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●当店から徒歩5分の距離に、江戸時代のオモチャを触って遊べる施設「奈良町からくりおもちゃ館」があります。HPには「奈良町の伝統的な町家の空間で、昔ながらのおもちゃに触れて遊ぶことができる体験型の施設です。」とあります。実はこの施設は無料なんです!しかも、スタッフの方々が親切に遊び方を教えてくれるので、とってもお得なんですね。

常設されているおもちゃ2030点は江戸時代の資料を基に復元された物で、どれもこれもよく考えて作られています。当然、今のおもちゃの様にモーターや電池もないので、遠心力や重力、竹の復元力などを上手に利用しています。昔の日本人の知恵には驚かされますよ。



このおもちゃ館があるのは当店から南西方向、地図をみると陰陽町と表記されているところです。地元では「いんぎょまち」と呼ばれ、かつては暦を作る陰陽師たちが住んでいたところです。おもちゃ館の隣には陰陽師の神「天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」を祀る「鎮宅霊符神社(ちんたくれいふじんじゃ)」があります。こちらの狛犬はインターネット上では「ひゃっほう狛犬」と呼ばれる珍しいタイプの狛犬です。こちらも是非、お参りください。

 

私は「目付絵(めつけえ)」
と「影絵」がお勧めです。
からくりおもちゃ館に
行かれたら是非、
遊んでみてください。



この影絵は・・
この様にして影絵を作っています!





2014年5月3日土曜日

はり新の周辺観光案内 〜頭塔 日本のピラミッド〜

パンフレットをスキャン
して画像を取り込みました
奈良に古代のピラミッドがあるのをご存じですか?(はり新から徒歩10分、期間限定公開です)

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当店から東に徒歩約10分、東大寺の南方約1キロに史跡「頭塔」があります。名前の由来は、奈良時代の僧・玄昉の首を埋めた墓だという伝承から。直射日光等から保護するために設置された屋根「鞘堂」の下に、22体の石仏(重文)が配置されています。土と石で作られた七段の四角錐型はエジプトのピラミッドを連想させます。こちらの史跡は普段、予約しないと見られないのですが、5/6(火)まで特別にボランティアガイドによる解説付きで予約無しで見ることができます。このような遺跡が街中に隠れているのが奈良の魅力です。

ゴールデンウイークに奈良にお越しの際は是非、足を運んでみてください。

2014年5月1日木曜日

はり新のお料理 〜古代チーズ、蘇の作り方〜

●日本の古代チーズとも呼ばれる「蘇」の作り方を動画にしております。
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7世紀、日本史に登場した「蘇」は滋養強壮などのとして渡来人が持ち込んだものと考えられ、限られた貴族のみが口にすることを許されました。朝廷から蘇の献上を促す「貢蘇の令」が全国に向けて発せられ、常陸国から蘇が納められた記録(木簡)が平城京跡から見つかりました。畿内からは比較的水分を残した「生蘇」、遠方からは水分の少ない「精蘇」が収められたようです。当店でかみつみち弁当に添えております蘇が「生蘇」に近いものと考えております。

蘇の作り方は牛乳を約10倍まで濃縮するだけです。奈良時代は素焼きの土器で原乳を煮詰めるわけですから、焦げ付きなどのロスが多かったと思われます。焦げを含んだ粗悪な蘇に対する注意喚起が朝廷から発せられたこともあるようです。

北欧には山羊の乳を煮詰めた「イエトオスト」チーズがあり、蘇に近い食べ物と思われます。モンゴル地方にも蘇に近い食物があるようです。これらの食品がどのように作られるのか、時間を見つけて調べてみたいと思います。遠く離れた地方に共通の食文化があるのは面白いですね。