●サツマイモを栗の甘露煮に見立てた「栗丸十栂尾煮」を作りました。
栗に見えますか? |
●暦の上では立秋を過ぎました。連日の暑さに疲れて秋の食材が待ち遠しくなる頃ですが、奈良県下で生栗が出回るのは来月の中頃です。本物の栗が出てくる前に新サツマイモを栗の様に仕上げる「栗丸十栂尾煮」と呼ばれるお料理がありますがご存じですか。ちょっとした和食の遊び心ですね。
これくらいの大きさの サツマイモが ちょうど良いです |
栗に似るように剥きます |
サツマイモ(薩摩芋)は別名「かんしょ」「からいも」「りゅうきゅういも」とも呼ばれます。また、薩摩藩島津氏の家紋が丸に十字であることから「まるじゅう(丸十)」とも言われます。この丸十を甘く煮たのが栂尾煮。栂尾煮とは、栂尾・高山寺の精進料理から始まったとか、「栂尾」という料理屋が創案したとか言われることに由来します。
クチナシの実を入れて 下茹でします |
作り方は、サツマイモを栗の型に整えます。やはり新芋は剥きやすいですね。
この芋をクチナシの実で色付けしながら茹で上げ、シロップで甘味を含ませます。どうです、栗に見えますか?この栗丸十栂尾煮は会席料理の前菜に添えております。
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