2016年9月14日水曜日

はり新の観光案内  〜 采女祭 〜

●あす9月15日は十五夜ですね。奈良の猿沢池では采女祭が行われ、たくさんの人で賑わいます。







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●猿沢池は興福寺五重塔の南側にあり、周囲約360mの小さな池です。この池には昔から七不思議があり『澄まず 濁らず 出ず入らず 蛙はわかず 藻は生えず 魚七分に水三分』と言われます。魚七分に水三分、とおもしろいですね。

また、この池には古くから龍神伝説もあり芥川龍之介の「竜」の舞台ともなりました。しかし、その龍神様もあることをきっかけに猿沢池から春日山の山中に移り、さらには室生の地に移り住んだとか。室生竜穴神社と猿沢池はご縁があるようです。

その龍神様が室生に行ってしまうきっかけとなったのが・・。
この池の北西には鳥居を背にした後ろ向きの珍しい神社があります。昔、帝の寵愛がおとろえたのを嘆いてこの池に身を投げた采女を祀る神社なのですが、采女は我が身を投じた池を見るのにしのびないと一夜のうちに社を後ろ向きにしたとか。

采女の御霊を慰めるため毎年仲秋の名月の夜、猿沢池では采女祭が行われます。午後4時頃に花扇を積んだ花車を中心に十二単衣を着た花使と稚児、さらには天平衣装をまとったミスうねめ、ミス奈良が古都の大路を練り歩き、采女神社に参拝。やがて花扇をのせた龍船が管絃の音につれて月夜の猿沢池を巡り、最後には花扇を池中に投じる雅やかな行事です。かつては、池の水に足をつける子供達があちらこちらで見られました。冬に霜焼けにならない「おまじない」だったとか。池の周囲では琴の音が流れ茶会が開かれ大変な賑わいのお祭でした。昨今は茶会などは聞かなくなりましたが、夜店が数多く出てすごい人出るとなるのはかわりません。最近は管絃船の乗船体験もあるそうですよ。

采女が衣をを掛けたという衣掛柳が池の南東にあります。「五重塔が水面に映る」奈良を代表的する景色ともいえる猿沢池もこの日だけは夜遅くまでたくさんの人で賑わいます。

采女神社。正面からお社の背がみえますね。
管絃船がゆったりと池を巡ります

三条通から猿沢池を望みます。采女祭の準備が着々と進んでいました。
 〈9/12撮影〉
采女神社から北側に向かう階段を登ると興福寺三重塔、南円堂へとお参りできます。
この日は「五重塔と三重塔 同時公開」のためたくさんの人で賑わっていました
















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