奈良鹿の愛護会「鹿の角きり」案内チラシへ PDF
オス鹿の角は毎年生えかわり、春先(2~3月)に自然に脱落して4月頃から新しく生え出します。秋になり角が完成する頃にオス鹿は発情期をむかえ、鹿がお互いに突き合って死傷したり人間に危害を加える恐れがあるため江戸時代初期、鹿の管理者であった興福寺が奈良町奉行の要請を受けて始めたと伝えられています。
この行事は勢子(せこ)といわれる人たちが、角きり場に追い込まれた荒々しい鹿を捕まえ、神官によって角を切るという古都の秋を彩る勇壮な行事です。奈良市観光協会のサイトから引用しました
子供の頃に角切を始めて見たとき、素手で角をつかんで雄鹿を押さえ込んだ勢子さんを見て興奮した思い出があります。
春〜夏頃まで興福寺五重塔の前にはオス鹿だけの群れが居ます。一日中、ごろ〜んと寝っ転がりダラダラと過ごしています。が、夏の終わり頃からテリトリー意識が強くなり単独で行動するオスが増えてきます。秋になると角が完成し、ひとまわり身体の大きくなったオス鹿は、ヌタ場と呼ばれる泥地で泥に尿を混ぜて自分の身体に塗りつけます。人間には少し臭いのですが、これってメス鹿の気を引きたい必死のオシャレらしいですよ。発情したオス鹿に人が近付くと、前足をトントンと地面に叩きつけて人を威嚇します。不用意に近付いて刺激しないようにしましょう。数頭のメスを従えてハーレムを作ったオスは、夏前の冴えない"昼行灯"のような鹿とは大違いで、精悍な顔立ちで絶えずテリトリーを監視しています。
以前、奈良の鹿愛護会様から鹿の角を送って頂いた事がありました。鹿まつりの抽選で当選したとのこと。鹿の角は、財運向上を約束してくれるラッキーアイテムらしいので、奈良の伝統工芸士さんに加工をお願いすることにしました。工芸士さんにお渡しする前に撮った写真をご紹介させて頂きます。
角の断面はこんな感じ、始めて見ました。鹿の角は毎年生え替わります。2~3月頃、古い角が自然に落ちて4月頃から新しい角が生えてきます。この状態を「袋角」といい、1日に約2㎝も成長するといいます。秋になると角の成長と血流が止まり、表皮がはがれ落ち完成した硬い角になります。完成した角には血管も神経も通っていません。中央に細かな穴が開いていますが、血管の跡でしょうか。 |
表面がこんなにデコボコ、ゴツゴツしてると 初めて知りました |
先端は硬くて鋭く尖ってます これで突かれたら凄く痛そう・・ |
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