●大安寺については当ブログでも何度か取り上げさせて頂きました。元々は飛鳥宮において絶大な力を持った大官大寺が平城遷都に伴い現在の地に移ってきたもので、奈良時代には東大寺、興福寺と並ぶ壮大な伽藍を持つ寺院でした。しかし、1300年という時の流れの中で寺の規模は縮小し現在、境内の大部分は住宅地と変わってしまいました。
毎年1月23日に執り行われる「光仁会」とは桓武天皇が文武百官を伴い、先帝光仁天皇の一周忌を大安寺で行った故事にちなむ行事です。光仁天皇は大安寺の竹林にて浄竹を伐り酒を注いでお召しになり、当時としては珍しく73歳まで在位されたということです。この帝にあやかって1月23日に境内でふるまわれる笹酒にはガン封じの薬効があると信じられています。
この日の奈良市は最高気温が4℃、奈良の冬は底冷えして気温(数字)以上に寒く感じることで有名ですが、この寒さの中、朝早くから大安寺にはたくさんの参拝客が詰めかけていました。
まずは受付で拝観料500円を払います |
拝観料を払うとパンフレットと竹猪口を頂きます。自然の竹を切り出しているので猪口の大きさは大小いろいろあります。 |
本堂前はご祈祷を望む人々で混雑していました |
本堂の横を歩いていくと笹酒を頂けるコーナーがありました。笹娘がひとりひとりに笑顔で笹酒を注いでくれます。お酒を飲めない人は笹水をいただけます。 |
この後、車を運転するので笹水をいただきました。青竹に入れて焚き火で温めているので、ほんのりと竹の香りがする美味し水でした。 |
笹酒コーナーにいる少しの間に参拝客が更に増えていました。本当に寒い日なのに皆さんお元気です。竹猪口を頂いたら参拝を後にして、まず笹酒!という感じの方もいらっしゃいました。 |
当日は特別に讃仰堂も解放されています |
当日は近くのビッグエクストラ大安寺店の駐車場が臨時駐車場として利用できます。ビッグエクストラ大安寺店からは案内版があるので、道に迷うことはないでしょう。 |
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